オカジマリオの年金づくり・第二期

なりたてCFP認定者の老後資金の運用記録。含み益込みで1500万円台と1600万円台をいったりきたりしています。

【金融機関女子】ハーレクインと信託制度【ハーレクイン??】

ここをお読みの方は絶対ハーレクインなど読まないでしょうから、この先は閉じます。

その前に。

題名の「信託制度」についてのリンクを貼っておきます。

www.shintaku-kyokai.or.jp

 それと、ハーレクインを御存じない方に。

 

www.harlequin.co.jp

 

ハーレクイン (出版社) - Wikipedia

 

続きを読む方はどうぞ。

 

ハーレクインを読むと主人公の設定でこんなのをよく見かけます。


生前仲が良くなかった父娘がいたとします。
母は既に亡くなっていますが、両親のいない孫と祖父母でも、叔父叔母甥姪の関係でも何とでも設定は可能です。

亡き母の昔の恋人とか(実父ではないが)。

ここでは分かりやすくするために、父娘、の設定にします。

 

以下、設定は私が作った架空のあらすじです。


学生だった娘に対し、父は将来についてあれこれ口を出します。

口を出すだけでなく進学先も就職先にも手を回し、娘の妨害をします。

 

父としては、余命いくばくもないであろうことが分かっている+血を分けたたった一人の子供ですから残り僅かな時間、そばにいて欲しかっただけなのですが、何も知らない娘は過剰な束縛を快く思うわけがなく、それがいつしか憎しみと化し。

娘は大学卒業後、逃げるように実家を後にします。

娘は父の妨害のおかげで正社員として会社に就職できず、バイト収入と亡くなった母の遺産をちびちび引き出しながら暮らしています


その父が病で亡くなりました。
娘が遺産相続人に指定されています。

娘が父のもとに帰らなかった最大の理由は父との不和もそうですが、自分の、ある夢を叶えたいがためでした。

がしかし、生前の父はその夢には反対でした。

娘には平凡な生き方でいいから幸せになって欲しいと望んでいたからです。

 

亡き父の遺産を自分の夢のために引き出して使いたい。

しかし、父は遺言を残しており、遺産を引き出すには条件がありました。

曰く
1・「娘が30歳になったら年間10万ドルを限度に遺産が無くなるまで引き出すことが出来る」
2・「または20歳以上に達し、30歳に達するまでに配偶者を得た時、半額を引き出すことが可能である。残りは年間5万ドルを限度に遺産が無くなるまで引き出しが可能である」

 

このお嬢さんがどんだけ金持ちなんだよ、というのはともかく。

 

つまり、30歳にならないと遺産を引き出すことが出来ず、更に30歳までに配偶者を得ることが出来ないと、年間5万ドルが引き出し上限額となるのです。


私は現在28歳の独身で恋人はいない。
30歳になったら父の信託財産が年間5万ドル入ってくるのは分かっているけど、それまでは待っていられない。
夢をかなえるためには父の、あの憎らしい父の遺産がどうして半分は必要なの。
だから、アナタと偽装結婚しようと思うんだけど??
報酬は、父の、引き出した遺産の20%。

どうかしら。

かりそめの夫に払う報酬としては破格だと思うわ。

半年経ったら離婚すればいいし。


まあ、こんな感じです。

で、ハーレクインですから、実はその後の話がメインです。

偽装結婚で始まる恋に発展するか、あるいはその父の死因に不審な点があったりでのサスペンス調に変わるか、偽装結婚の相手が実はトンデモ野郎で世間知らずの娘、全財産はがし取られる大ピンチか・・・それとも、遺言執行人との恋愛に発展するか、などとまあ、その後もいろいろな方向に発展可能ですが、これって正に、父が生前財産を信託していて、父の遺言執行人がいて、父の財産を管理していることに他ならない。

 

信託制度。

日本にはなじみ無いですね。

 

仕事で相続手続に係る機会の多い、子供のいない私はいずれはこの制度を頼るか、公正遺言証書を残して推定相続人と私に関係するすべての人には、誰に迷惑をかけずに逝くことを考えています。

本当は戒名もお墓もいらないし、骨は海でも散骨してくれるといいんですどね。

たまには「こんな人もいたねえ」と思い出してくれれば十分なのですどね。