前記事はこちら。
これ以降は閉じます。
遺産分割協議書は仕事上閲覧する機会は何度もありますが、まさか自分の夫がその当事者になるとはわたくし、全く予想していませんでした。
つまり、今回の記事は【金融機関女子】として仕事する側、ではなく相続人当事者及びその家族、という目線になります。
自分の父の相続手続を振り返る文章にもなります。
悪しからずご了承ください。
3年前に私の父が亡くなりましたが、父は財産らしい財産はほとんどありませんでした。
加入していたのはJA共済の養老共済と第一生命の終身保険でしたが、相続税を払う程の金額ではありません。
家屋敷は母の名義ですし(父は婿養子だった)、そもそも土地も坪単価1万円するかしないかというくらいの東北の田舎ですので・・・・
しかし、車やケータイは所有しておりましたのでそれらの相続に伴う名義書換や譲渡手続、母に今後支払われる遺族厚生年金の手続、保険証の返納や金融機関での相続に伴う口座解約など、細々とした手続は結構ありました。
相続系は大体私が行いましたがとても一人では無理で、妹にも手伝ってもらいました。
妹は市役所系と健康保険の手続に詳しく、本当に助かりました。
私一人では初めての経験だったし、絶対無理だったでしょう。
さて、舅が亡くなった時、その関係の手続を誰が行ったか。
基本的には姑に動いてもらわないといけませんし、大半は姑が動きました。税理士も姑が見つけてきました。
が、市役所関係と私の勤務先の商品関係の手続は私が姑と動きました。
私の夫、夫の弟、と実子は二人いますが両名とも母に付き添って行動するなどと発言することもなく、夫の弟に至っては「詳しい人(つまり私)が一緒に動けばいいと思います」などとのたまい。
この件に関しては別に怒っていませんが・・・妹にこの話をすると怒り、呆れておりました。
妹が代わりに怒ってくれたのでよし、とします。
まあ私も石女だし、オカジマ家にはこれまで何も貢献していないし、父の時に動いた経験を生かして仕事の延長だと思ってやれば出来るでしょ、ということで姑と一緒に葬儀の次の日は1日行動を共にしたのでした。
親戚には市区町村役場にに勤める人が一人いれば本当に助かりますね。
私の父の時は母の従兄弟が元市役所職員でしたので死亡時の手続@市役所編のリストをもらえましたが、姑の場合は葬儀業者が作成したしおりを渡されてはい、終了。
姑にもかつては市役所勤務の親族がおり、有事の際は「こんな時はこうすればいい、ああしたらいい」とアドバイスしてくれたらしいのですが、数年前に亡くなってしまったので誰も当てに出来る者がおらずどうやら途方に暮れていたようですが、まさか嫁がその代わりをするとは思っていなかったでしょう。
まあ、仕事で相続手続にタッチしているって言うだけの話ですが、その数量も質も多分、普通の方々は無論のこと、同じ会社の同じ仕事をしている人間の他の方々とは全く次元の異なる物であるとは思います。
前置きが大分長くなりましたが、先日、税理士から相続税の確定申告書の写しと相続人保管分の遺産分割協議書が届きました。
相続税の確定申告書など、当事者でもない限り眺めることもないとも思います。
銀行検定を受験される方なら、税務2級の範疇になるかと。
その、確定申告書を眺めてみました。
確定申告書によると、私ら夫婦の意向が反映されていたようで、夫の弟には夫より大分大目に財産分与がなされたようでした。
もっとも、大半は配偶者である姑が受領していますけどね、姑は税額ゼロ円でした。
夫の弟には舅死亡以前に受けた教育資金の援助もしっかり相続財産に加算されていたこと、及びどんな保険かは不明ですが、どうやら国内生保の名義を舅から相続したような感じが確定申告書からも読みとれました。
夫と私の間には子供なし。
夫の弟にはこれから来年の3月大学を卒業するお嬢様がいるものの、これから大学進学を控えた高校生、中学生の男子がおります。
夫の弟の妻は専業主婦で持ち家あり。
住宅ローンの残債があるかは不明ですが、車も2台持ち。
つまり、いくらお金があっても今は余る要素がないのです。
これがもし、仮に私ら夫婦にも子供がいて、私が「○○さん(弟)の方には教育資金や住宅ローンを援助しているのに、私らには何もないわ!!」と吠えたり、または夫が「俺だって(子供がいないけど)相続人の一人だし、弟と同等の権利があるはずだから同じくらいの金よこせ」的展開になり、姑は多分NOとは言いませんが、弟夫婦がそれに何と反応するか・・・・
それこそ地獄なわけですよ。
いわゆる「争続」になってしまう。
私も夫もその辺は欲がないので、これでよかったのだと思います。
この話はまだ続きます。
1・暦年贈与があるのか
2・実のところ、相続税の負担はあったのか。
次回はこの辺を語りたいと思います。
では、今日はこの辺で。